こんにちは、カズピです。今回は初心者のためのモーツァルトの大ミサの解説をしたいと思います。
シンフォニックコーラスの演奏会でなんでミサをやるの?本当は宗教団体なの?という素朴な疑問を持った人のための解説です。
<目次>
なぜクラシックのコンサートで、宗教の曲をやるの?
このブログを読んでくれている方達の中で、初めて、モーツァルトの大ミサというのを聞いた人がたくさんいると思うのですが、なぜクラシックのコンサートで、ミサというキリスト教の曲をやるのか、その辺が分からない方はたくさんいると思います。まずそれを解説したいと思います。
その為にはまずクラシック音楽の起源を説明しなくてはいけません。もともと西洋の音楽というのは、お祭りや教会の中で扱われることがほとんどでした。
そうなんです♪そもそも音楽というのは宗教のためのものなのです。まずは歌声、グレゴリオ聖歌から始まり、その歌声を楽器が真似していく。そして、活躍の場は王宮へも広がっていきました。
木管楽器から金管楽器チェンバロからピアノフォルテへ楽器は進化していきました。西洋の音楽はその元が宗教であり、宗教音楽が音楽のもとなのです。
有名な作曲家の代表曲は宗教絡みの曲が多い
今回のモーツァルトで「レクイエム」はとても有名な曲ですね。その次に有名なのが「大ミサ」です。
ベートーベンの「第九」には神が出てきます。(神は出てきますが宗教曲ではないのですが💦)天使も出てきます。
ヘンデルの「メサイア(救世主)」の中には有名な「ハレルヤコーラス」があります。
ハイドンの代表曲は「天地創造」です。
バッハは元々教会の音楽家で、一番の大曲の「マタイ受難曲」も、もちろん宗教曲です。
このように有名な作曲家の代表曲は合唱付きの宗教曲が多いのです。
少しだけミサ曲の解説
ミサ曲はその名のごとくキリスト教のミサの中で歌われる楽曲です。ミサ自体(典礼文)は次の五つのパートに分かれています。ちなみにラテン語です。
- Kyrie(キリエ 憐れみたまえ)
- Gloria(グローリア 栄光)
- Credo(クレド 信仰宣言)
- Sanctus(サンクトゥス 聖なるかな)
- Agnus Dei(アニュス デイ 神の子羊)
もう少しだけ細かく
そして「大ミサ」はこの中もさらに別れていてそれは下記の通りになっています。
- 1-Kyrie(キリエ 憐れみたまえ 合唱 +ソリスト お祈りで訴えかけている)
- 2-Gloria(グローリア 栄光 合唱 明るく力強い)
3-Laudamus te (ラウダームス テ 賛美 ソプラノソロ 快活で至福に充ちているわ)
4- Gratias(グラーティアス 感謝 五部合唱 重く訴えかける)
5-Domine(ドミネ 神 ソプラノソロ1,2二重唱 快活な短調)
6- Qui tollis(クイ トリス 世の罪を取り除く者 ダブルコーラス 重く厳しい)、
7-Quoniam(クォーニアム 何故ならば ソプラノソロ1,2 バス 三重唱 バスが加わって重唱により深みが増すわ)
8- Jesu Christe(イエズ クリステ イエスキリスト 合唱 和音で力強く明るくイエスキリストに訴えかける)
9- Cum Sancto Spiritu(クム サンクト スピリトゥ 精霊と共に 合唱 壮大でイキイキとしたフーガ 音源はJesu Christeと繋がっています) - 10-Credo(クレド 信仰宣言 五部合唱 イキイキと堂々と明るく)
11- Et incarnatus est(エト インカルナートゥス エスト そして彼は肉体を与えられた、(処女受胎) ソプラノソロ 明るくゆったり、幸せに満ちている) - 12-Sanctus(サンクトゥス 聖なるかな ダブルコーラス さらに壮大に輝かしい和音 最後は複雑で軽やかなモーツアルトらしいフーガへ)
13-Benedictus (ベネディクトゥス 祝福されますように ソリスト四部 + ダブルコーラス 快活な短調のの四重唱から壮大なフィナーレへ)
- Agnus Dei(アニュス デイ 神の子羊 この部分は歌いません)
と、ちょっとのつもりが長くなってしまいましたね💦でも少しでも皆さんが興味を持ってくれたら嬉しいです✨😆
今回はこの辺で、じゃまた✋